『こいぬのうんち』 / 文 クォン・ジョンセン, 絵 チョン・スンガク

雑貨屋さんで、立ち読みして思わず泣いてしまい。
やばいやばい‼︎ とそそくさお店を出た思い出の絵本です。

タイトルのまんま、こいぬのうんちが主人公。
切なくもあり、心あたたまる物語です。

そして、大切なことがギュッとつまった絵本です。

こいぬのうんちは、バカにされます。
きたないって言われます。

だから、ぼくは、きたないって覚えてしまいます。
ぼくは、なんのやくにもたたないって覚えてしまいます。

まるで、わたしたちみたいです。

誰かに言われたひとことが刺さりすぎて、いつまでも忘れられなかったり。
誰かに言われたことで、なんて自分はダメなんだと思ってしまったり。

なんのやくにもたたないと責めたり。
それを本当のことだと思ってしまいます。

自分は、ダメなやつだ……と。

こいぬのうんちは、たんぽぽに出逢います。
たんぽぽは、こいぬのうんちが嬉しくなるようなことを言います。

喜ばせようと思って言ったんじゃありません。
ただ本当のことを言っただけです。

もう泣くよ。
泣きますよ。

なんだか読んでいると、自分のなかが洗われていくような感じがしました。

自分のなかの「澱(おり)」のようなものが、ジャブンって掬われて綺麗になっていくような、そんな感覚。

そして、自分のなかに不必要なものなどないんだと思えました。
自分のすべてが必要で、そこにあるんだなと。

役にたってないものなんて、なにひとつない。

ものすごく優しい気持ちになります。

絵で表現される感情の表現もグッときます。
悲しみや絶望、そして喜びの表現が、ほんとによく表されています。

たんぽぽとのシーンのこいぬのうんちの表情に態度に泣けます。
あーぜひ読んで欲しい‼︎

自分にガッカリしたときや、自信をなくしそうなとき。
もちろん、お子さんや大切な人が、そういう気分になっているときにも、ぜひ読んであげてください。

きっと、救われるような気がすると思います。

こいぬのうんち、とっても素敵な物語です。

こいぬのうんち

こいぬのうんち
文 クォン・ジョンセン
絵 チョン・スンガク
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宇宙図書館 No.9
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