これは本当に、あらゆる人にオススメの1冊。これまでにいったい何冊この本を売っただろうか……と思うほど、いろいろな人にオススメしてきました。
「自分を愛して!」というタイトルですが、内容は病気の辞典。といっても、症状や医学的対処法が書かれた医学書ではなく、身体に現れている症状から、いまの自分自身に起こっていることを「肉体的なレベル」「感情的なレベル」「精神的なレベル」「スピリチュアルなレベル」から、それぞれ読み解くものです。症状別に分かれているので、不調の際に、気になるところだけを拾って読むことができます。
例えば、わたしが10代の頃から長らく悩まされてきた「子宮内膜症」という症状を探してみると……「すべてを思い通りにしようとする傾向があり」「いつも完璧であろうとして間違うことを異常に恐れる」などといったことが列挙されています。
そして、思い返してみても、本当にその通りで、幼い頃から真面目な優等生気質であるわたしは「合っているのかどうか」がとても気になり、しめきりや時間や準備など、いろいろな物事が「完璧に成されなければならない」と思い込み、いつも緊張していたものです。
それが30代半ば頃から、子宮内膜症の症状がめっきりと出なくなったのですが、それは自分の未熟さと間違うことがようやく許せるようになり、なにか起こったら、その時に対処すればいい、と思えるようになった時期。若い頃のわたしは「ちゃんとやる」ということを無意識のうちに、ぎゅっと強く握りしめていたのだなあ、と、つくづく思います。いい子だなあ(笑)
また、うちの息子が幼かった頃に、中耳炎になったことがありました。これも引いてみると「新人類の子どもが大人の説教を聞きたくないとき」「なぜ?という疑問に対して、エゴや感情に基づいた理由を聞きたくないとき」「もっと知的で理性的な理由を聴きたいとき」などと列挙されています。
当時の息子は保育園児だったのですが「のび太のママはずっと家にいていいな」「ママもずっと家にいればいいのに」とよく言われたものです。わたしはフルタイムで働き、時には夜まで打ち合わせで帰らないこともあって、息子にそう言われるたびに「ママが働いているから、ごはんが食べられるんだよ」などと答えていたのですが、そんな大人の自分勝手なエゴなど、彼は聴きたくなかったのでしょう。彼はただ「さみしさ」に寄り添って欲しかっただけなんだなと、いまのわたしは思います。もう変えることはできないけれど、さみしさを抱えていた息子と、そうすることができなかった当時のわたし自身を抱きしめたい~!!
この本を読むと、身体を通して訴えかけられているメッセージに、何かしらの気づきが得られるでしょう。身体に現れるそれらの症状は、自分自身の無意識からのメッセージ。そしてそれはわたしたち自身の「本音」です。
わたしたちは毎日「働かないと食べていけない」「ちゃんとしておかないと」「大人なんだから」などと忙しくしていますが、健気な身体は「もっと緩んでほしい」「愛してほしい」「自分を受け容れてほしい」と、痛みや違和感を通して、訴えています。
ゆっくりと呼吸して、いまの自分自身を省みて、じっとそこに留まり「そうだったんだね」と痛みに寄り添うだけで、もしかすると、身体の症状が緩むかもしれません。
この本はこんな人にオススメです
- 自分の無意識の声に耳を傾けたい人
- 自分に寄り添って、人生を愛と共に過ごしたい人
- 家族や友人の内側で「本当に何が起きているのか」に気づきたい人
- 大小問わず、さまざまな病気になる可能性がある、すべての人
家庭に一冊!! ぜひ、常備薬とご一緒に!!
身体に起きてることを通して、自分との対話を深めることができるでしょう。症状が「単なる病気」ではなく「自分自身からの健気なメッセージ」なのだと受け取ったときに、自分のなかの愛を実感できるかもしれません。