『聖なる国、日本』 / 著 エハン・デラヴィ

サブタイトルの『欧米人が憧れた日本人の精神性』というのが本編の内容のすべてを物語っているように思います。

日本という国が培かってきた歴史・文化・風習・宗教・さまざまな道……その中に含まれているスピリチュアリティ=精神性。

外国人だからこそ見えてくる我が国の持っているスピリチュアリティの神髄と、しかし、そこから乖離しつつある現代の人々について警鐘を鳴らす本でもあります。

これを読むときっと、日本人としての意識を揺り動かされることになるでしょう。

スコットランドで生まれた著者は世界の各地を旅して、22歳から日本で生活を始めます。本書の冒頭には彼の生い立ちや親との葛藤、なぜ日本で暮らすことになったのかという経緯が述べられています。

東洋医学と弓道を深く学ぶ過程において、日本文化の持つ精神性や哲学、その概念にまでどんどん造詣を深めていくに至りました。

彼の紐解く日本の世界観はとてもやさしく、温かく、懐が深く、改めて私たちの国の持っている精神的な滋養の力に気づかされます。

「スピリチュアリティな心を理解したければ、おじいさんやおばあさんと暮らしてみればいい。スピリチュアルなことを書いてある本を読むと、かえって混乱する。スピリチュアリティとはロマンティックなものではなく、実践的で現実的なもの。相手に対して慈愛の精神をもって、みんなで良くなるようにという思いで現実を生きること。その心を養成することがスピリチュアルな心なのだ」と書かれていて、それを読んだとき、わたしはこの本と著者がとても好きになりました(笑)

意識の高さというのは、そういう心の在り様であり、日本人というのはそういう民族でしょう、ということを、いろいろな喩えを用いて、たくさん書いてくれています。

いろいろと混迷している時期だからこそ、日本人としての愛ややさしさを忘れずに生きていきたいな~ということを思い出させてくれる一冊です。

今年は人が人を拒絶するような、さみしい出来事も感染症を介して各地で起こったけれど、本当は人と人とが協力し合えるような、やさしい民族なんですよね。

聖なる国、日本

聖なる国、日本
著 エハン・デラヴィ
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