友達の輪 木住野 舞さん

わたしたちの楽しみでドキドキのチャレンジ「友達の輪」へようこそ!

「普通の毎日を生きる面白い人たち」をクローズアップして、その生き様をご紹介させていただきます。そして、その人から、また別の方へ……さまざまな個性と魅力に富んだ方々と出会えることを楽しみにしています。

第32回目のゲストは、木住野舞さん‼︎

石川裕子さんからのご紹介です。

真理
真理

お名前と今どんなことをされているかを教えてください。

まいさん
まいさん

木住野舞と申します。Menaryというブランドを2年前に立ち上げまして、エシカルというのと女性のエンパワーメントというのをコンセプトにしたブランドでして。立ち上げたブランドのなかで商品を開発して、口紅なんですけど。エシカルな口紅で女性をエンパワーメントするというのをコンセプトにして、コスメの販売をしています。

真理
真理

エシカルを説明してもらえますか。

まいさん
まいさん

エシカルを日本語にすると倫理的なとか道徳的なという意味になるんですけど、噛み砕いて言うと社会的に良いこと。別に定められていないけれど良いことをエシカルと呼ばれていて、近年だとSDGSとか環境に良いこと、物を開発するのに労働搾取がないとかファエトレードだったりとか、動物実験をしていなかったりとか、そういうのを引っくるめてエシカルな商品という言い方をするんですけど。私はもう少し噛み砕いて、いろんな人に思いやりを持ってるというのがエシカルなんじゃないかなと思って活動しています。

真理
真理

素敵ですね。考え方が女性的ですよね。この世界にとって親切であること、優しいことであるっていう。それが命あるすべてのものにっていうのを感じたんですが、そのなかでも女性が対象だったりするんでしょうか。

まいさん
まいさん

そうですね。もうひとつのコンセプトでエンパワーメントがあるんですけど、どちらにしても女性の活躍とか自立とか教育とかというのが大事だなと私自身、働いていくなかで思っていて、教育をしっかり受けられて文字が読めて情報が習得できることというのがまずひとつと。その先に特に日本だと女性が社会に出たときに、生きづらさみたいなのを感じることがたくさんあると思うんですけど。それを少しずつ感じなくてもすむ、生きづらさから解放できるという社会がいいよなって思っていて。
エンパワーメントって力をつけるとか自信をつけるという意味なんですけど、それはもう日本では出来ているんじゃないかなと思っていて、女性の教育の部分では。ただ周りの理解、エンパワーメントとかシステムがあるなかで、それを使う人たちの理解が追いついていないから、女性が生きづらいと感じてしまう。女性が力がないんじゃなくて生きづらいと感じてしまうのはなぜかというと、周りの理解が追いついていないし、システムをどうやって使ったらいいか、使いづらさがあるんですよね。

真理
真理

そうですね。

まいさん
まいさん

例えば、育休、産休があったとしても周りからイヤな目で見られるとか。お母さんたちが時短で仕事をするのに、出世ができなくなってしまうとか。暗黙のなかでそういう生きづらさっていうのを逆に私たちからもっと戦う気持ちじゃないですけど。「こういう権利があるからなんでそんな風に言われなきゃいけないの」くらいの気持ちで、自分たちから投げかけていけるくらいでもいいんじゃないかなというのがひとつあって。お手伝いじゃないですけど、一緒にやっていこうという気持ちがあって、エンパワーメントにしています。

真理
真理

まいさんがお話しがすごく上手というか、訴えかける力がすごくあると感じたんですけど。ひとつは熱い思いがあるからだと思うんですけど、活動をしようと思ったきっかけってなんだったんですか。

まいさん
まいさん

いろんなことの積み重ねかなとは思っていて、まずひとつは私自身、大学を卒業する前の学生の時に、インドに行ったんですね。インドのコルカタという所に行って、一定期間ボランティア活動みたいなことをしたんですけれど。そこで私が滞在させてもらったお家に、同じ歳くらいの女の子がいて、そのお家がインドのコルカタの街のなかでは、わりと裕福なお家に住んでらして、お嬢さんも大学に行っているし、お父さん働いてらして、ちゃんと門がついたようなお家に住んでいるような子だったんですけれど。お話しをした時に「まいは大学に行って、女の子ひとりで好きに海外に出られて、やりたいことをやって、これから仕事をするって、すごく恵まれているよねっていう風に言われたんですよ。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

私は自分が大学に行くことがありがたいとも思わなくて、教育を受けることなんて当たり前だと思っていたし、やりたいことを選択できるのって、そんなにありがたいことだっていう気持ちを持たずにいたんですね。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

それがずっと残っていて、インドの街並みを見たときに、街のなかで寝泊りしているような人が一般的にいますし、もちろん物乞いとかもいて、それこそ生きているのか死んでいるのか分からない人が横たわっている状態とかもあって、その後にいろいろ気になって調べてみると、女性が教育を受けるということが、やりたいと思ってもできない。それこそ人身売買とかあって、女の子が生まれたらお金にならないから役に立たないんで、まず他の所に売るとか。その子たちは何をやるかというと、お金持ちの家の家政婦とか何番目の奥さんとかっていうやり方をして生きていくっていう、その人には人権がなくて。文字も読めないから情報も取れない、そうすると自分が将来何をやりたいのかを考えることもできないしていうのを考えた時に、私はなんて恵まれた環境にいたのに、それにありがたみも持たずにいたんだっていう後悔の念がまずひとつですね。

真理
真理

そうなんですね。

まいさん
まいさん

あと日本で就職して働いていたんですけれど、その企業は接客業だったので、わりと女性が多くいる業種で、企業のなかでも育休の制度とか女性の活躍ていう制度があったりとか、いろんな制度は整っている。それを使えるかというと、もちろん使えはするけれど、私の先輩で育休をとった先輩たちが一緒に働いていくなかで、時短とかをとらなくてはいけなくて、その時短をとっているお母さんたちが、働き方が悪いかて言ったらぜんぜん違うんですよね。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

その短期間のなかですごい働いていて、もちろん一緒に働く私たちもなんとも思っていないんだけれども、その人たちがどれくらい忙しいかというのは見てて分かるわけじゃないですか。

真理
真理

そうですよね。

まいさん
まいさん

だけど上司がなんて言ったかっていうと、本人にではなく私たちになんですけど「毎回、時短ばかりとっている人たちに、プロモーションの機会はあげられない、やっぱり考えちゃうよねとか。他に結婚している人だと子供がいる人と子供がいない人、時短をとっているとっていないを考えると、時短をとっていない子供がいない人を企業としては選ぶよね」という言い方をするんですよね。そういうのも積み重なって、私はそのあとシンガポールで働く機会があって働いたんですけど。私がそこで見た働き方の世界と日本で今まで経験していた世界というのが、あまりにもギャップがあって、シンガポールがそういう先進国かというと別にそういうわけではないんですけども、平等でいられるという部分では日本とは大きく差があるのかなって感じたことが、もろもろ積み重なって、日本は制度があるて言われているけれど、なかなかそれを使えないというのは、ないのと同じだし、周りの理解が追いついていないのに、こういう名前の制度がありますよって言ったとしても「誰が使うんだ!」というのをすごく思っていて。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

ひとりの力はすごく小さいんですけども、今回私がひとりで口紅を作って、エシカルでプラスチックフリーというのを作ったんですけども。例えばもし女性がプラスチックフリーの口紅を作って活動をしているのが分かったら、大企業も「うちもブラスちっくフリーで作ってみよう」とか「うちもこういうコンセプトで作ってみよう」「ひとりでこんな風にやっているんなら、うちはもっと良い物が作れるよね」て思ってくれたら、大企業が変わるってことはそこにいる消費者も変わるし、社会も変わるから、「こういうことあるんだよ」って気づくきっかけみたいなのになったら、ひとりではできないけど、それを見た人が変わったら、変わっていくようになるのかなって思って。

真理
真理

うんうん。お話しを聞いていて、まいさんは、働いていた時に不平等さを感じた時は、独身でお子さんはいなかったんでしょう?

まいさん
まいさん

そうです。今もいないんですけど。

真理
真理

それなのに、そういう対象の方たちの不平等さに反応したわけですよね。

まいさん
まいさん

そうです。

真理
真理

そこがお話しを聞いていて、すごいなって思ったんですよ。自分がその対象になっていて「変えてやるぞ」というのはあると思うんですけど、自分が対象ではないのに「なんか、なんか」って思うのが、突き動かされていく感じが、すごい魅力だし気になるなって思ったんですよね。客観的に見てなにか感じたわけですよね。

まいさん
まいさん

そうです。子供を産むのって女性じゃないですか。それはもう体的なもので、その人が望む望まないはかかわらず。

真理
真理

はい。

まいさん
まいさん

それって男性が産みたいと思ってもできないことで、それをしている女性、その人たちがいないと少子化になってしまうし。それって全部繋がっているはずなのに、そこを理解できていないことってどういうことなんだろうって。

真理
真理

そうですね。

まいさん
まいさん

今働いている男性たちも奥さんも子供もいるわけじゃないですか。それに対して理解できないってどういうことなんだろうなって、すごく疑問に思って。

真理
真理

へぇー!まいさんは、子供の頃とか学生時代から元々、そういうものの見方をしていたんですか。客観的に全体性を見て「ん?」て疑問を持つ子供だったんですか。

まいさん
まいさん

そうですね。そこまでは考えてなかったんですけど。学生の時とかに、みんな同じようにしなければいけない、例えば1+1=2ていう子供を育てるっていう教育じゃないですか。高校に行ったらこの制服を着て、みんなスカート同じ長さにして靴下も同じ長さのものを履いて、決まったものを持って、決まった髪型にして、色も同じで、それってなんで同じにしなきゃいけないんだろうなっていうのは、すごい思っていて。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

元々、髪の毛が茶色っぽい子とか、肌が少し黒い子とか、いろいろ特徴を持っているじゃないですか。だけど日本人は髪の毛は黒で、逆にその黒に自分をあわせて染めなくてはいけなかったりするんですよね。それも「えっ?なんで?」って。

真理
真理

ですよねー。

まいさん
まいさん

日本以外の国を見たときに、紙の色が違う、目の色が違う、肌の色が違うってあたり前のことなのに、ひとつの枠のなかにおさまることが良いことで。同じ答えを言うのが良い人で「これは違うと思う」とか「自分はこういう風に思います」ていうのは言いづらい。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

それはずっとおかしいなというか、何も疑問を持たずに生きていけるというのが、すごくおかしいなという風に思っていました。

真理
真理

面白いし素敵ですね。そこで口紅だって思ったのは何があったんですか。

まいさん
まいさん

接客業をずっとしていて、口紅って身だしなみで必ずしなければいけないものとしてつけていたんですね。とくにシンガポールに来てから自分で気づいたことなんですけど。自分が口紅をつけた時って背筋が伸びて、男性でいうとネクタイをキュって締める瞬間ていうのを自分で感じていて、それができた時って「ジャンヌ・ダルクの剣」っていう風に言っているんですけど。

真理
真理

へぇー。

まいさん
まいさん

よし、今日もなにがあっても大丈夫だなっていう、ポジティブな気持ちになれるていうのをまずひとつ気づいて。それがなぜかていうと、口紅をつける時間というか瞬間、つけた時の自分の自信みたいなものがあるっていうのがひとつで、接客をしていろんな人に会っていると、やっぱり疲れている人とか怒っている人とか、機嫌が悪い人って絶対にいるんですよね。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

でもそういう人たちに会った時に、もし自分がその人たちだとして、すごい疲れて怒っているけれど、ずっと笑顔の人に対して怒りつづける事ってできないはずなんですよ。

真理
真理

ハァーーー。

まいさん
まいさん

疲れていたとしても笑顔の人を見ると、自分もフッと笑顔になるみたいな、そういうのって逆に私は接客をしていて、そういう方たちと対していて、その人がすごい機嫌が悪いけど自分がここで機嫌が悪くなってしまったら意味がないし、その人が笑顔になる瞬間て自分のなかで接客の醍醐味だなって思っていて。

真理
真理

すごい。

まいさん
まいさん

例えばその後に仕事に行かれるとか家に帰られるとか、友達に会うとかっていうシチュエーションがあった時に、その悲しいとか怒っている気分で友達に会うと、きっと友達にも機嫌が悪いのが移ってしまうんですよね。機嫌が悪い人と会うとなんかちょっとイヤな気分になったりとか。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

逆に私がその人を一瞬でも笑顔にすることができたら、その次に会うミーティングの時に、友達に会うなり、家族の元に帰るなりの時に、そのイヤな気持ちを引きずらずに、逆に笑顔でいれたら笑顔も繋がるんじゃないかなと思って、そうすると私が対している人ってひとりではなくて、その周りの人にも疲れたというのを持ってかなくてすむという、そのポジティブなバイブレーションみたいなものがスタートするのが、きっと私が口紅をつける瞬間なんだっていうのを自分で思ったんです。

真理
真理

すごーい!

まいさん
まいさん

「私って赤い口紅が似合わない」とか「肌の色が暗いし赤い口紅は似合わないし自信もないし」ていう人が多いなって思っていて。赤い口紅をつけるとそういう人にならなきゃって思えるっていうのもあるかなというもあって。コロナはじまる前後もそうなんですけど。ちょっとイライラしてるピリピリしている満員電車のなかとか、駅のなかで人とぶつかると「チッ!」てやるような、そのイヤな雰囲気というのがひとつの口紅がきっかけに、「私赤い口紅をつけているから笑顔でいよう」ていうような気持ちになれたら、その人と会う人すべてがイヤな気持ちにならないというか、笑顔が広がっていくというのが少しでもあれば、日本が全体的に思いやりを持ったりとか、感謝の気持ちとか、少しでも元気になるとか、ひとつのきっかけになるんじゃないかなと思っての赤い口紅です。

真理
真理

わー!鳥肌が立ちますね。私が今響いているのが、最初に聞いた自然界にも親切であることっていうのもそうなんだけど、それよりももっと手前に、まいさんが自分の気分が上がるというところから始めているところに、すごい鳥肌が立ちました。

まいさん
まいさん

ほんとですか。

真理
真理

自然のことを意識するというのももちろん素敵なことだと思うんだけど。自分の背筋が伸びて、なんか自分が良い感じの私っていうところから発生するのって、一番小さなスタートとしては、絶対ずらしてはいけない大切なポイントをちゃんと定めて始めたんだなって思うと、すごい感動しました。ポイントに痺れるというか。

まいさん
まいさん

ありがとうございます。エシカルとかって、エンパワーメントとか、SDGSとか、オーガニックとか、フェアトレードとか、いろんな言葉があるんですけど。そういうのを聞くとすごく意識が高い人がそれをやっているとか、環境問題をどうしても解決したいと思っている人がそれをやるとか、そういう事じゃなくて実は全部どれも本当に小さなこと。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

たまに言っていただくのが、そういう活動をされていて献身的ですごいねって言ってくださる方がいるんですけど。でも私がなぜやろうと思ったのかというと、まずは自分が幸せになれるし、自分に会った人がちょっと幸せになったらいいっていうくらいのこと。でもできることって、それくらいなんだろうなって今も私は思っていて、ただそれが倍々になった時の力ってまた違うし、ひとりで100%のことていうのは絶対にできないはずなんですけど、ひとりが1%、1%が100人揃ったときの100%の方が、私は価値があると思っていて。

真理
真理

ほぉー!

まいさん
まいさん

それは環境問題であったり、人を思いやることであったり、全部なにごともそうだと思うんですよね。そういうのに少しでも気づけたりとか、できたらいいなって思っているので、その思いが少しでも広がるだけでも1%が少し広がったらいいなって思っています。

真理
真理

それこそエンパワーメントというか、今私にすごい力付けになっています。

まいさん
まいさん

アハハハ!嬉しいです。

真理
真理

まいさんの人生で、この人との出会いが大きかったとか、この出来事が私の人生を変えたなとか、そういったことって聞くことできますか。ひとつはインドに行ったことが大きかったとお話ししてくれましたよね。

まいさん
まいさん

出来事でいうと、私は学生が終わってインドに行く前に、ニュージーランドに行ったりとかイギリスに語学の勉強をしに行ったりはしているんですね。

真理
真理

そうなんですね。

まいさん
まいさん

ひとつのステップで大きかったなと思うのは、まずは日本の外に出たっていうことで、日本を俯瞰して見ることができる。私h日本にいると内側でしかものを見ることができなかったんですよ。外に出ると外の人たちと話すことで、その人たちが日本をどういう風に見ているのかということと、外の人たちがその人の国をどう見ているのかを知ることができて。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

もっと知りたいと思うと語学を勉強するようになるんですよね。やっぱりひとつの言語で物事をとらえるのと、いくつかの言語の手段があって、いろんな言語で物事を捉えるとか、コミュニケーションをとるって、やっぱり得る内容が違うなって思っていて、私のなかではひとつは英語を勉強して英語という言語を通して、人とコミュニケーションをとって日本を俯瞰することができたっていうのが、大きな出来事かなって思うので、やっぱり海外で出会ったすべての友人から教えてもらった。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

それこそ日本の歴史ってどうなのとか、日本ってどうなの、今こうこうこうだけどどう思っているのとかっていうのが日常の普通の会話にあって、その時、私はなんて私は日本のことを知らないし、勉強してこなかったんだろうというのと、ぜんぜん何ひとつとして自分の国のことを説明できない恥ずかしさってのがすごくあって、それなのに海外に対してどうなの?って思う以前に、まずは自分が自分の国を知ることが大事だったりとか、そういういろんな面で多角的にいろんなものを捉えることができるようになったのは、まずそこなのかなっていうところですかね。

真理
真理

そっかー。

まいさん
まいさん

海外に出ようと思ったきっかけは、中学の時に出会った英語の先生が、すごく英語を楽しませてくれて、その先生がいなかったら私はまったくそういう動きにはなってなかっただろうなていうのと、一番身近では母の存在ですね。

真理
真理

どんな風にですか。

まいさん
まいさん

その人がいたから出会いで変わったていうわけではないんですけど。基本としては一番、芯となる部分を育ててくれたのは母なのかなって。

真理
真理

とくにお母さんからどんな影響というか、どんなものを受け継いでいるような気がしますか。

まいさん
まいさん

やりたいことをやるというのをやらせてくれるというところが、一番かなって思っていて、私が10代の時にインドに行きたいって言った時には、もちろん生死の部分もありますし、生きて帰ってくるかとか。女性ひとりってすごく危ないていうのとか。その時私は就職活動もしてなくて、大学終わってから行ったと思うので、そういう期間に行かせてくれたんですよね。本当だったら就活しなさいとかあると思うんですけど、いろんなものがありながらも「じゃあ行っといで」って背中を押してくれるていうことができるのって、私がもし親になった時にできるかなっていうと、もしかしたら「あれやりなさい、これやりなさい」って言っちゃうんじゃないかなって思うんですけど。そういう風にやらせてくれたからこそ、いろんなことを吸収して経験することができたっていうのが一番学んだことですね。私もそうなりたいなって思いますし、そういう部分かなって。

真理
真理

お母さんの後押しとか、口出しせずに見守る姿勢がまいさんを作ったんですね。

まいさん
まいさん

そうですね。

真理
真理

まいさんの人生のターニングポイントは?

まいさん
まいさん

シンガポールで働くという経験が一番大きかったかなと思っていて。

真理
真理

転勤でシンガポールに行ったんですか。

まいさん
まいさん

出向みたいな形で行きました。2017年に元々働いていた東京のホテルから出向という形で1年間の予定で行ったんです。そこで別のホテルで働くことになるんですけども。その別のホテルで働いている時に、たまたまそこのホテルではなくまた別のシンガポールのホテルの方からお声がけをいただいて、転職しないかという話をいただいたので、そこで正式に移住してシンガポールで転職したんです。

真理
真理

そこから口紅になったプロセスはなにがあったんですか。

まいさん
まいさん

3年間シンガポールで働いて、私は海外で働くのがすごく肌にあっていたのがひとつなので、シンガポールに行くというのがひとつのターニングポイントかなと思っていて。シンガポールで出会ういろんな人々がいて、日本でこれまで経験していた接客で出会う人たちの枠を超えて大きなものだなって、私には感じられて。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

一緒に働く仲間も、シンガポールって多民族の国なので人種も違えば言葉も違うし文化も違うしという人たちが集まって働くので、誰がどう考えているだろうという推測で働くことはできないんですよね。

真理
真理

そうですよね。

まいさん
まいさん

常に自分がどう思うか、どう行動するかというのが本当に大切になってきますし、コミュニケーションを言葉で常に交わさないと、日本みたいに空気を読んでこうだろうなっていうのはできなくて、シンガポールというリッチ上、おそらく世界中からいろんな国の方が来て知り合う方の幅も大きいのと、シンガポールという国が合理的で効率的で、発展のスピードが速いんですよ。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

そういう姿を見ていると、自分が帰国する時に日本はすごく落ち着いていていいんだけど、勢いがないなって感じていたんです。そしてたまたま在職中にコロナになったんですね。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

コロナになった途端に、接客業なので国境が閉じられて、一番はじめに仕事が止まるんですけど。

真理
真理

そうですね。

まいさん
まいさん

それで半年間くらいロックダウンがあって、日本の緊急事態宣言よりもすごい厳しいので、本当に24時間家にいないといけないんですよ。

真理
真理

シンガポールの厳しさすごかったですよね。

まいさん
まいさん

そのなかで家にいるから人と会話するよりも、本を読んだりとか自分の考えを熟成させる時間みたいなのがあったのかなと思っていて。ずっとひとりなので考える時間みたいなのを強制的に作られて、ここから先10年間、接客という仕事をやっていきたいか?と考えた時に、今の現状すごく楽しいんだけども、この先ホテルをマネージメントしたいというポジションになるかというと、ホテルをマネージメントしたいわけではなくて、私は人と接するのが好きというのだったんですね。この先10年間このまま同じ仕事を続けたいかとなると違う。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

自分のキャリアを考えた時に、自分が本当にどういうことをやりたいかというのを考えた時に、私を元気にしてくれた口紅というものを環境に良くて、人が美しくなるのに犠牲がある美しさって、本当の美しさじゃないなって思うのがひとつと。誰でも同じ流行りのメイクってあるじゃないですか。とくに日本てそういうのがあって、みんな同じ顔になるんですよね。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

決められた美しさっていうのって、本当に必要かなって考えたことがあって、それこそ肌の色も違えば言葉も違って、顔の特徴も違う人たちって同じメイクにならないじゃないですか。

真理
真理

うん。

まいさん
まいさん

そういうのを見ていて、それぞれが持っている個性とか美しさって内面にもあって、そこから出る美しさが顔にも出るので、自分のイヤなところをたくさんカバーした美しさで、かつ環境も汚して動物実験もしてとかって、絶対に美しくないなって。それを解放できるなにかというのでまとまったのが口紅というので、自分らしい美しさというのを自分が認めながら自信を持って、それがいろんな人に繋がっていって、かつ環境を思いやっていて、自然体の自分で自信を持てるのが一番生きやすいよねっていう。本当は社会が女性の活躍をエンパワーメントをやっていかなくてはいけないけれど、そうやって自信がついた女性って逆に、自分たちからやっていこうよ!みたいなことができたらいいなっていうところにまとまった感じです。

真理
真理

今聞いていて、ひとりひとりから愚痴がなくなるっていう感じがしたんですよ。

まいさん
まいさん

そうそう、そうなんですよ。

真理
真理

社会に対する不満を何もしてくれないってグチグチ言うよりも、だったら私たちが好きな世界を創ればいいじゃないかっていう女性が増えていくなって感じがしました。こんな口紅がいい、こんな風にしたいっていうのを思った時に、それを実現してくれる会社に出会ったんですか。

まいさん
まいさん

まずひとつの条件としては、いろんな宗教の人が使えるものというのをやりたくて、私は日本とシンガポールを繋ぐ架け橋だったりとか、その国を知るきっかけになったらいいなというのがひとつあって、シンガポールってイスラム教の国でもあるので、イスラム教の方って身につける物って厳しいなかで、お化粧品も実は豚由来のものが入ってたらダメだよとか、アルコールはダメだよとか決まりがあるんですよ。

真理
真理

なるほど!

まいさん
まいさん

シンガポールって日本の化粧品も多くあるんですけど、人気なんですよ。だけど私がイスラム教の友人から言われたことは「日本の物はクォリティーが高くて良いのは知っているんだけど、表記がないから私たちが使っていいかどうかが分からない」て言われたんですよ。

真理
真理

なるほどねー。

まいさん
まいさん

私は、そっか!と思って、たしかに良い物なんだけど、日本て日本国内で販売することをメインに考えているので、どういう宗教の人がどういう物をっていうところまで、マーケットもいっていないし、それが逆に私も日本を紹介するいい機会になるというか。これだったら使ってもらって、日本て良い物があるんだなとか、それがきっかけに日本に来てもらうとか、そういうきかけになったらいいのになというのがあって、なのでどうしてもイスラム教の方が使える口紅にしようというのが、一番はじめにあったんです。

真理
真理

そうなんですね。

まいさん
まいさん

日本でそれをやっている工場がすごく少ないので、シンガポールに居る時から日本に帰ってすぐにリサーチをして、OEMの会社にたくさんメールを送ったり電話をしたりして、でもやっぱりやっているので、OEMの会社は基本取り合ってくれないんですよね。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

ロット数も合わないしとか、ぜんぜんビジネスにならないしとか。返事をくれないところが9割で。

真理
真理

ほぉー。

まいさん
まいさん

返事をくれたところで「じゃあ、ちょっとお話を」て言ってくださったのが2社くらいで、そのなかで今回お願いした石田香粧さんというところなんですけど。東京にある工場で作っていただくことになりました。

真理
真理

へぇー。すごーい。いつ完成したんですか。

まいさん
まいさん

去年(2021年)のちょうど8月に完成しています。

真理
真理

販売はいつからされているんですか。

まいさん
まいさん

完成してすぐですね。

真理
真理

オンラインで?

まいさん
まいさん

クラウドファンディング の幕開けというのを使わせてもらったんです。そのあとはオンラインで販売しているんですけど、オンラインだと自分の思いの部分ってなかなか伝えられなかったり、口紅って今みんなマスクしているので、今一番いらない物なんですよね。

真理
真理

ですねー。

まいさん
まいさん

化粧品業界の売り上げも口紅なんて90%近く売り上げが下がっていて。

真理
真理

へぇー。

まいさん
まいさん

チークとか色物って全部下がってるんです。そんななかわざわざ口紅を知らないブランドをオンラインで買う人って、すごく少なくて。

真理
真理

そうだよね。

まいさん
まいさん

なのでやっぱり身近なところでポップアップとかマルシェとか、直接人と会う機会を増やしながら、今販路を開拓しながら。

真理
真理

ひとりで?

まいさん
まいさん

そうです。

真理
真理

すごい!本当にジャンヌ・ダルクだ。

まいさん
まいさん

そうなんです。

真理
真理

さっきも気になったんですけど、ジャンヌ・ダルクていうフレーズが出たのは、なんかまいさんがそこに惹かれるものがあるんですか。

まいさん
まいさん

開発をする段階でいろんな友人に相談をしたりとか、運が良いことにたくさんの友人、知人に助けてもらって、やっと私がひとりでできるっていう状態なんですけど。その開発をするなかで、元々メーキャップをしている友人が「まいちゃんにとってこれは、ジャンヌ・ダルクの剣みたいだよね」ていう風に言ってくれて、「あっ、そうだよね」てしっくりきて、これ絶対に使おうと言って、私にとっては本当になくてはならない一本というか。お化粧とかする時に、どうしてもファンデーションはしなくてはいけない、眉毛だけ描かないと外に出れないとかってあるんですけど、隠すんではなくて口紅をひとつ塗れば血色良くなるし、隠すよりも良さを見せるメイクってもっとあるよねというのをそれひとつで表しているのかなって。

真理
真理

今ジャンヌ・ダルクのテーマソングが聞こえてくるような気分です。熱い思いがすごく伝わってきました。まいさんのなかで心が燃えているというか、それをすごく感じるんですけど。まいさんが心が燃える瞬間、心が踊る瞬間てどんな時ですか。

まいさん
まいさん

分類としては物を売るていう商売になるんですけど、物を売るんではなくて、物を通じて思いを届けるというのが、私がひとつのきっかけになればいいという商品作りなので、もちろん販売をしなければいけないけれども、それを通して人と知り合うとか、人と思いが通じるとか、分かり合えるとかっていうのを、私はすごく大事にしていて。今みたいな瞬間とかそれこそ直接お話しをしていて「本当そうですよね!」という思いが通じた瞬間とか共感の瞬間が、やっぱりこのまま続けていきたいなっていうパワーにもう一度入るみたいな感じはありますね。

真理
真理

まいさんの思いすっごい伝わりますよ。言葉ももちろんすごく分かりやすい言葉なんだけど、それよりも何よりも内側にある思いとエネルギーが言葉に乗っかってくるので、役割なんだなーって。物なんだけど伝えたいのはそれだけじゃない。ジャンヌ・ダルクも剣が伝えたかったわけではなくて、っていうところが同じだなって。

まいさん
まいさん

嬉しいです。そんな風に言っていただけて。

真理
真理

伝わるし、エンパワーメントというか。色は何色あるんですか。

まいさん
まいさん

色は今、赤一色なんです。

真理
真理

わー!それもすごいねー!

まいさん
まいさん

男性の方とかも環境的にそういう物を探していたという方がいらしたりとか、逆に女性から男性にプレゼントとかもあるのかなというところで、少し色を考えたいなとか、レフィルみたいな形で使い捨てにならないようにやりたいなっていう思いはあるんですけど。まだやっぱり赤一本で。

真理
真理

赤にもいっぱい種類があるじゃないですか。この赤にする決め手というか、なぜその赤だったんですか。

まいさん
まいさん

エンパワーメントを象徴できる赤、ピンクよりの赤とかパープルよりの赤とかあると思うんですけど、まず濃い目の赤であるんだけども。赤ってつけづらいというところで誰にでも似合う、それこそ肌の色が黒系でも黄色系でもブルー系でも色々あると思うんですけども。どんな人でも似合う赤っていうのを色々と探して調合して。

真理
真理

すごいー!

まいさん
まいさん

それこそ有名なシャネル の真っ赤なやつとかって、肌が白目の方にしか似合わない印象じゃないですか。人を選ぶ赤よりも選ばない赤だと、それをきっかけに赤い口紅をつけてもらえたりとか、日常に使えたりていうのが理想ではあるので、色を調合して作ってもらいました。

真理
真理

今見せてもらうことはできますか。

まいさん
まいさん

中がコンパクト状になっていて。こっちが口紅でこっちが鏡です。

真理
真理

かわいい!いわゆるリップの形ではなくてパレットみたいになっているんですね。筆で塗るんですか。

まいさん
まいさん

指でもいいし、リップブラシでもいいんですけど。あえてリップブラシを付けなかったというのがあって。指でつけると薄付きになる感じなんですよ。リップブラシでつけると真っ赤になるので、お好きなシチュエーションとかお好きな色に塗ってもらえるのがいいなと思っていて。

(ここで、まいさんがご自身で口紅を塗ってくれました)

真理
真理

わー!違う!

まいさん
まいさん

違うんですよ。こうやって口に塗っていただいた後に、指にちょっとあまるんでチークにしてもらっても、アイシャドーにしてもらっても良くって。ひとつで顔がパッと明るくなって、それこそミニマムじゃないけど、これだけ忍ばせておいて、パパパッとやればその日が明るくなるみたいなのをイメージしています。

真理
真理

すごーい!素敵!おいくらですか?

まいさん
まいさん

税込4500円で販売しています。

真理
真理

ホームページ教えてくださいね。

まいさん
まいさん

はい、ぜひぜひ。

真理
真理

まいさんはどちらにお住まいなんですか。

まいさん
まいさん

東京です。

真理
真理

東京で活動されているんですか。

まいさん
まいさん

はい、そうです。

真理
真理

これからも商品開発を展開されていく感じなんですね。

まいさん
まいさん

はい。できるだけ範囲でやりながら。夢というかこの先を見ているのが、売り上げの数%を女性の自立支援にあてたいなと思っていて、今は日本国内の女性の生理の貧困というのが問題になっていて。

真理
真理

そうですね。

まいさん
まいさん

生理用品が手に入らなかったりという。日本のなかにも貧困があるってことに気づいていないという人たちもたくさんいますし、女性の生理って言いづらい問題だったり、シングルファザーだと相談できなかったりとかっていう問題もあるので、そこに少しでも貢献できたら。知らなかった人たちも知ることになって支援が少しでも増えたら嬉しいなというのもあって。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

今そういうのを物資で支援させていただいて、その力がもうちょっと大きくなっていったら、将来的には私が学ばせてもらった東南アジアとかインドの貧困の女性が、読み書きできるような場所とか孤独でひとりで相談できないという人も多いので、相談場所みたいな簡単な施設とか雇用につながるまで将来持っていけたらいいなとは思うんですけども。そこまでちょっと大きくできるかっていうのはあるので、夢としてはそういう場所を。

真理
真理

うんうん。

まいさん
まいさん

日本でも貧困というのを知ることと。エンパワーメントの循環て言ってて、これを私がつけて元気になる、売り上げの数%がその人たちを元気にするみたいなことができたら、自分も気持ちが良くなるし、それと同時にそういうことに使われていると思うと、良い循環なのかなと思っていて。そういうのが将来もうちょっと具体的な形で実現できたらなという思いでやっています。

真理
真理

素晴らしい。すっごいエネルギーが湧いてきた。私もちゃんと生きようという気分になりました。お話しを聞けて本当にありがたいです。

まいさん
まいさん

いえいえ、ありがとうございます(笑)

真理
真理

次の方をご紹介していただけますか。お名前とどんな風にユニークな方ですか。

まいさん
まいさん

加勢仁友美さんです。彼女と私は中学2年生の頃からの友達で、ただ中学を卒業してしばらく会っていなくて、私が活動しているというのを彼女がSNSで知ってくれて、15年振りぐらいにマルシェに会いに来てくれたんですよ。そこで再会したんですけど、彼女はヨガの先生をしていて、元々中学生の頃から漫画だったり絵が上手だったりとか、私とは真逆の子で、だけど仲良くしてくれていて、今も彼女は美術のこととか音楽についての知識とか、植物について詳しかったりとか本当知識が多岐に渡っていて、話していてすごく楽しくて。私とは真逆の面白い子を紹介したいなと思いました。

真理
真理

同級生なんですね。お話しを聞けるのを楽しみにしています。

次回は、東京都在住の加勢仁友美さんです。

木住野舞さん、どうもありがとうございました。

MENARY Ethical Empowerment
https://menary-ethical-empowerment.com/

木住野 舞さんのソーシャルリンク集
https://lit.link/menarymai

スポンサーリンク
スポンサーリンク
友達の輪
北條 真理をフォローする
宇宙図書館 No.9
タイトルとURLをコピーしました