友人に送りものをしたときのお話です。
以前書いたイタリアで失くなった地図が、東京に移動したという話。あのときの友人との間に起きた事件です。なぜか、その友人と一緒にいると不思議なことが起きるのです。
送りものを受け取った友人から、お礼の電話がありました。「ヴィブーティも一緒に送ってくれたんだね。ありがとう」と。
へっ?なんのこと?
ヴィブーティなんて送るわけないやん。突然、ヴィブーティなんて送ったら怪しすぎるやろ。
あっ、ちょっと話を中断します。
みなさんヴィブーティって知ってますか? インドのサイババは、知ってます? アフロヘアでオレンジ色のローブを着ているおじさま。
2011年に亡くなったのですが、今でもカリスマとして、サイババの教えを大事にしている人は、世界中にたくさんいます。
わたしがサイババを知ったのは、1993年頃だったでしょうか。その当時、サイババに会いにインドへ行く友人が何人もいました。
サイババが起こした様々な「奇跡」の話は、本になったり、メディアで話題になったり。それこそ瞬間移動だったり……。
なにもないサイババの手から物質化された灰がヴィブーティと呼ばれます。わたしが持っていたヴィブーティは、サイババに会いに行った友人がくれたものでした。
はい、話を戻しますね。
「ヴィブーティなんて送ってないよ」とわたしは言いました。
「そんなことないよ、だってヴィブーティも一緒に入っているよ」と友人。
もしかして、わたしが間違って入れてしまったのかな。そう思ったわたしは、ヴィブーティが入っているであろう引き出しを開けました。
ホッ‼ ︎ありました。ちゃーんとありました。
「送ってないよ、だって引き出しにヴィブーティ入っているもん」とわたし。
「だから、送られてきているんだってば!いま手に持っているんだよ」と友人。
送っていないし、しかもいま、わたしの手元にあるし。でも、あっちにもあるって言ってる。意味が分からない、だって絶対に送ってないもん。
わたしは手に持っているヴィブーティを見ながら言いました。
「ねー、もしかしてそのヴィブーティって、サイババの写真がついているやつ? こういう格好でこんな感じのサイババ?」と、恐る恐る聞いてみました。
「そうそう、それそれ、やっぱり送ってくれたんでしょう(笑)」
だから違うんだってば、それいま、わたしが手に持っているやつなんだってば……。
「イヤ、ほんとに送ってない、だってそれいま、わたしの手元にあるもん」
なんと⁈ 送っていないヴィブーティが、友人に届いたのです。
ホラーだ‼︎
100歩譲って、わたしの送った荷物に紛れこんだということにしましょう。でも、それでもおかしい。だって、同じものがわたしの手元にもちゃんとあるのですから……。
ここにあるものが、勝手にあっちへ行き、しかも分身の術みたいに増えとる。
品物が、ヴィブーティなだけに、いったいなにが起きているのか、どんなメッセージなのかと、しばらく考えたものです。分からずですが……。