『世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え』 / 著 エックハルト・トール / 訳 あさりみちこ

2020年はわたしたち日本人にとって、ずっと前からの希望としてきた輝かしい1年となるはずでしたが、世界が大きな変容のタイミングに入ってしまい、過去に立てた計画がまったく見通し立たなくなるという厳しさに直面しています。

死を連想させる病の恐怖と、先行きがどうなっていくのか見えない不安とがありますが、わたしたちにとって真実は常に「いま、ここ」だけ。

現実で起きているさまざまな情報に、思考は忙しく振り回されてしまうし、感情も揺り動かされてしまうけれどいま、このとき、この瞬間瞬間に、自分の内側に平穏を見出すことができたら、それは世界でなにが起きていようとも、自分らしく、落ち着いていることができるでしょう。

この本を読んだのは、もう10年以上前のことだったと思います。

自己探求を深めていく日々のなかで、癒しと解放を繰り返していたとき。

心の静けさ、平穏さが欲しくて手にとったもので、シンプルな言葉のなかに、当時のわたしが必要としているものがたくさんありました。

当時のわたしにとって、もっとも厄介だったのは、他者との関係のなかに自分を投影してしまい、いつも関係性に悩まされながら、自身のエゴと戦い続けていたこと。

振り回されたくない、静かでいたい、だけど関係性を切り離したくもない……。

「きーーーー!!」となっていた、わたしの心に、たくさんのヒントをくれたのが本書でした。

これはいっぺんにすべてを通して読む必要がなくて、なんだか落ち着かない、うまくいっていない気がする、対人関係でモヤモヤする、自分の内側がざわざわするというときに、気になるところだけをパッと読むことで、はっと気づかされることが多い本です。

目次を見てみると……「なぜ心の静寂が大切か?」「思考の夢から目覚めるということ」「本当のわたしとエゴのわたし」「いま、この瞬間の意味」「本当の自分を見つける」「受け入れることと手放すこと」「自然から在る術を学ぶ」「人間関係を根底から変える方法」「死を超越したところ、不死がある」「さとりに苦しみは必要か?」と、列挙されています。

気になる項目はありませんか?

そこだけページをめくって、大きく書かれた見出しの文章だけを読んでも、自分のなかできっと、気づきがあるはずです。

原題は「Stillness speaks(沈黙は語る)」ですが、こちらのタイトルのほうが、より本書にふさわしい気がします。

沈黙とは、心の平安。

沈黙と平和が、あなたという存在のエッセンス(本質)です。

ということが冒頭に書かれています。

心の静寂を失うと「本当の自分」とのつながりを失ってしまい「本当の自分」とのつながりを失うと、この世で迷子になってしまうという真実。

これこそが、本書が掲げているメインテーマであり、スピリチュアルを探求する上でのもっとも大切なことではないでしょうか。

これから先のことが何ひとつとして、わからないときですが、絶対に間違いようのない真実は「いま、このとき」だけ。

そして「いま、このとき」に、本当の自分としっかりとつながって生きることが、どんな世界に生きているのだとしても、自分をかしこく導いてくれるのでしょう。

このような時期に、ひさしぶりに読み返してみて、いまのわたしたちにとても必要なメッセージが書かれているなと思い、ご紹介しました。

いま、多くの揺れ動きを感じている人にぜひ、オススメしたいです。

世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え

世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え
著 エックハルト・トール
訳 あさりみちこ
(Amazonへ)

スポンサーリンク
スポンサーリンク
本・映画
小泉 マーリをフォローする
宇宙図書館 No.9
タイトルとURLをコピーしました