『聖なる星世紀の旅』 / 著 KAGAYA

プラネタリウムの映像クリエイターにして、CG作家、星の写真家でもあるKAGAYAさん。

わたしはKAGAYAさんの作品が大好きで、プラネタリウムで上映されると、時間を捻出して、どうにかこうにか、観に出かけます。

彼の作品は本当にロマンティックで情緒的

星の瞬きに、雲の流れに、空の移り変わりに、自然の営みに、悠久のように感じられる命の息吹が宿り、その奥深くにある、たましいの源のようなものに触れずにいられません。

彼の作品と関わる瞬間、わたしはちっぽけな自分自身の身体や命の時間から離れて、人間にとっては永遠にも感じられるような宇宙や、壮大な時間の流れのなかに放り出されたような気分になって、そしてそれは慈愛と滋養に満ち満ちているのです。

母なる星とは、よく言ったものだなと思うのですが、KAGAYAさんの創り出す作品は、どれもこれも、母性的な愛と恩恵に満ちていて、わたしたちが暮らしている星が、宇宙が、こんなにも美しいところなのだと、改めて思い知らされます。

十数年前に初めて購入したKAGAYAさんのCG作品集は「スターリー・テイルズ」という星座や星たちをモチーフとした女神たちの画集でした。

わたしは普段、占星術をしているので、KAGAYAさんの描き出す星座の女神たちの姿にワクワクして、いまでもこの本をたまにそっと眺めてみています。

今日ご紹介する「聖なる星世紀の旅」は、遠い未来の物語。

人類が宇宙の星へと旅立ち、新しい世界を手に入れた、ずっとあとで。

セレスティアル・ゲートと呼ばれる門をくぐって、それぞれが移住した星から、憧れの故郷である「聖なる惑星・地球」を旅しにやってきます。

遠い星々からやってきた人たちが目にするのは、人類の支配から解放されて、自然のあるがまま、宇宙のあるがままの命の姿に還った地球の姿……。

わたしたちは彼らと一緒に旅をするように、画集をめくっていくことになります。

そこにあるのは、本当に美しい地球の姿。

海も、空も、大地も、風も、そこかしこが色鮮やかに輝き、命の息吹が満ちています。

海中に沈んだ、かつての都市。

光害がなくなったため、果てしなく夜空を埋め尽くす、満天の星。

天から降りそそぐオーロラ。

いまや世界が我がものとなり、悠々と泳ぎまわるイルカたち。

あっという間にわたしたちを地球という名の異世界へ連れて行ってくれる、不思議で、美しく、そしてどこか、たまらなく懐かしさを呼び起こしてくれる画集です。

やさしいものに触れたい夜に、眺めるのにオススメです。

聖なる星世紀の旅

『聖なる星世紀の旅』
著 KAGAYA
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