『女帝 小池百合子』 / 著 石井妙子

2020年の5月末に出版されて、約1か月で20万部突破したそうですが、全都民が読むには至らず……で、都知事選の結果は小池百合子の圧勝でした。1,000万人ぐらいに読まれないとなかなかむずかしいですね。

ぜひ、大勢の人に読んでほしいです。特に都民で小池百合子に投票した人は、彼女がどんな人物なのか、すこしの興味と好奇心を持って読んでみてほしい!!(笑)

平和な時期ならいいかもしれないけれど、まだしばらく世界がコロナ禍に包まれて、2021年の東京オリンピックもどうなるかわからず、各都道府県の知事の手腕がとわれる時期に、小池百合子が都知事であるということ。

ちなみに一般には出回らない、都庁の職員やOBたちが読む専門誌において、都の職員からの小池百合子の評価は歴代都知事のなかで最低です。

職員の生の声は「自分をよく見せることしか考えていない」「ワガママや思い込みで手戻りになる事例が多すぎる」「都政が受けるダメージは計り知れず、知事不在の方がマシ」「自分のパフォーマンスのために都政を利用している。都政の将来を考えていない」「都民の不安をあおり、政治的に優位に立とうとする」など、近くで接している人たちからの評価はさんざんです。

彼らの気持ちを考えると、これからの4年間も微妙ですね。

本書は現職の都知事の人間性について鋭く斬り込んだものであり、3年かけ制作されたとのことですが、関係者にかなり丹念に取材し、前後の事実関係を徹底的に調べて書かれた力作です。ゴシップ本などではなく、正義感あふれる傑作

Amazonのレビューを読むこともお勧めしますが、実際に小池百合子事務所でインターンをしていたという方のレビューでは「本書の小池氏の人間性や考え方などは実際の姿にかなり近い」とあります。

小池百合子をメディアでしか知らないという方は、読むとびっくりすると思います。何から何まで嘘ばっかり。自分が言ったことさえ「言ってない」と平然と言い放つ。どう見せればメディアが喜んでくれるのかを熟知して、派手なPRを好み、実際の政策にはほとんど興味がなく、自論もない。自論がないから基本的には仮想敵を作っては攻撃をし、いま最も旬の力のあるトップの人物に近づいていって、ちゃっかりと隣に座る。力関係が変わったら、あっさりと次に鞍替え。昨日までの敵は、今日の味方で、明日はまたその手を離すかもしれない。

戦国武将のようですが、戦国武将だって、裏切るのは領土や家族を守るため。あるいは自身の理想とする正義を実現させるため。彼女は自分の選挙区に興味がなく、訴えてくる人たちを平然と無視し、弱いものには何の興味も示しません。

しかし、本当の病理はそのような人物が政治の中枢にいられる社会を作り出してしまった、政治の機構とメディア、それに乗っかってしまった私たちにあるのだなと思います。

難しくて、よくわからないから、見栄えが良くて、いいことを言っている感じの人に投票してしまう。本当にその人がどんな人で、何を目指しているのか……そこに興味をもって踏み込んでいかない限り、社会のシステムは変わらないのだろうなと感じます。

そろそろ日本も、若くて行動力と判断力の俊敏な30~40代の世代が中心となって活躍できる社会にした方がいいんじゃないかと本気で思っているのですが、そのためには多くの人がそう感じなければ変わらないですね。

2024年前で、日本の首都に立つ人がどんな人なのか、ぜひ、ご自身で確かめてください!!

女帝 小池百合子

女帝 小池百合子
著 石井妙子
(Amazonへ)

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